AML主催イベント

Art for Field Building in Bakuroyokoyama:馬喰横山を手繰る

終了しました 2021.12.3-12

■ 趣旨

目まぐるしく変化してきたかつての江戸の中心地にある繊維問屋街、馬喰横山。歴史ある問屋街。クリエイティブの集積地。旅⾏者の観光拠点。⼈々の⽣活の場。多様な顔を持っている地に新しくオープンした「これからの働く」を発信するシェアオフィスMIDORI.so Bakuroyokoyamaを拠点に、アートマネージャー・ラボは「Art for Fieldbuilding in Bakuroyokoyama」をスタートいたします。「フィールドビルディング」とは、ばらばらに存在するプレイヤーをつないで関係性を編み、そのコミュニティを育んでいくことです。「Art for Fieldbuilding in Bakuroyokoyama」は馬喰横山という街でアートを介して、人と人をつなげ、新しい物語を紡いでいくプロジェクトです。鍵となるのは、アーティスト。人との出会いから生まれた気づきや問いを「自分ごと」として捉え、様々な社会実践につなげていくアーティストたちは、期間中、この街に滞在し、⾃らの視点で、地域の歴史や⼈々の可能性を掘り起こしていきます。そして、そこでの出会いとリサーチの成果を、MIDORI.so Bakuroyokoyamaに集積させていきます。今回招聘するアーティストたちは、街とその歴史、家族や生業、ジェンダーのあり方など、現代的で普遍的な物語をそれぞれの観点から見つめ直し、問いを深めていきます。街に息づく関係性を手繰りよせながら紡がれる新しい物語を体験しに、ぜひご来場ください。

■ 参加アーティスト

遠藤薫、工藤春香、本間メイ

■ 概要

開催日時: 2021年12月3日(金)~12日(日)11:00~20:00
会場: MIDORI.so Bakuroyokoyama(〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町5-13 都営地下鉄新宿線 馬喰横山駅から徒歩5分)
チケット
– 作品展示鑑賞:500円(Peatixにて販売)
– 寄付で応援チケット:1000/5000/10000円(Peatixにて販売)

https://amlbakuro.peatix.com/


※ 主催が任意団体のため、税制上の寄付金控除の対象とはなりませんのでご注意ください。
 寄付チケットには作品鑑賞チケットも含まれます。

■ プログラム/トーク:アーティストとの交流機会

12月9日(木)18:00~19:00(予定)
ゲスト:吉良智子(美術史・ジェンダー史研究者)
1974年東京都生まれ。2010年千葉大学大学院修了(博士(文学))。
神奈川県立近代美術館非常勤学芸員などを経て、現在日本女子大学学術研究員。
著書に『戦争と女性画家 もうひとつの「近代」美術』(ブリュッケ、2013年。本書において女性史青山なを賞受賞)、『女性画家たちの戦争』(平凡社新書、2015年)。専門は近代日本美術史、ジェンダー史。EGSA JAPAN(芸術におけるジェンダー/セクシュアリティ教育を考える会)においてハラスメントガイドライン(『美術手帖』2021年2月号掲載予定)作成チームに参加。

■ アーティスト・プロフィール

遠藤薫 Kaori ENDO

1989年、大阪府に生まれる。工芸家・美術家。沖縄県立芸術大学工芸専攻染織科卒業。世界中のボロ布を集め、修復、再構成、使用する過程を作品とするなど、主として工芸的なるものと社会の関わりをテーマとした活動を続けている。主な展覧会に『いのちの裂け目ー布が描き出す近代、青森から』青森公立大国際芸術センター青森(2020、青森)、『琉球の横顔―描かれた「私」からの出発』沖縄県立博物館・美術館(2021、沖縄)。主な受賞歴に『VOCA展2019現代美術の展望─新しい平面の作家たち』佳作受賞上野の森美術館(2019、東京)『第13回shiseido art egg』大賞受賞資生堂ギャラリー(2019、東京)。

工藤春香 Haruka KUDO

アーティスト。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。大学卒業時から主に自然や重力などをテーマに絵画制作を行う。近年は過去の事件などをモチーフに「社会構造とその中の個人の存在」を法律や史実などをリサーチし、絵画、映像、写真、オブジェなどを組み合わせたインスタレーションで表す。観客の想像力によって不在の存在を可視化しそれによって空間が立ち上がる作品を制作する。近年の展示に、旧優生保護法を取り扱った「生きていたら見た風景」(ARTTRACE Gallery、2017)、実際にあった事件を元に障害と社会構造をテーマにした「静かな湖畔の底から」(Arai Associates、2020)。

本間メイ Mei HOMMA

1985年東京都生まれ。アーティスト。東京とバンドン拠点。2011年チェルシー藝術大学
大学院ファインアーツ科修了。Back and Forth Collective メンバー。インドネシアと日本の歴史的関係のリサーチを基点に、アーカイブや小説、日用品などを織りまぜ、多国間における関係性を考察する映像やインスタレーション作品を発表。近年は女性に関する事柄を特に扱う。主な個展に「Bodies in Overlooked Pain -見過ごされた痛みにある体-」(黄金町エリアマネジメントセンター、2020年)。主なグループ展に「Quiet Dialogue:インビジブルな存在と私たち」(東京都美術館、2018年)など。

主催: アートマネージャー・ラボ
協力: 株式会社uni’que
会場協力: MIDORI.so Bakuroyokoyama

助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京