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アートに関わる人のネットワーキング・サロン ♯2  ジェンダーをテーマにした3つの企画展レポート:「性差(ジェンダー)の日本史」「カナリアが さえずりを 止めるとき」「ゲリラガールズ」

2020. 12. 9 公開

ジェンダーをテーマにした3つの企画展レポート:「性差(ジェンダー)の日本史」「カナリアが さえずりを 止めるとき」「ゲリラガールズ Reinventing the “F” word: feminism!」
アートマネージャー・ラボでは、アートに関わる人たちのネットワーキングのため、「今」「私達」にとってホットな話題をシェアし、おしゃべりするためのネットワーキング・サロンを開催します。
今回は、先月まで開催されていた、ジェンダーをテーマにした3つの企画展をレポートし、アートシーンで共有され始めたジェンダー格差の問題等について対話します。
日本国内でのジェンダー成立について、歴史的に検証した「性差(ジェンダー)の日本史」展。美大内で起きたハラスメント事件を発端に、展覧会の形で問題提起をした「カナリアが さえずりを 止めるとき」。そして、アートシーンにおけるジェンダー格差問題を指摘し続けてきたゲリラガールズの個展「Reinventing the “F” word: feminism!」がほぼ同時期に開催されたことは、画期的な出来事でした。
昨年のあいちトリエンナーレでの作家の男女を同数にするアファーマティブ・アクションに端を発し、ジェンダーやフェミニズムをテーマにしたアート企画開催が相次いでいます。
今年になってからも、「彼女たちは歌う」(東京藝術大学 美術館陳列館2020年8月18日 – 9月6日)が実施され、その後今回取り上げる3つの展示がほぼ同時期に開催されました。さらに来年には、アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人(2021年4月22日〜9月26日、森美術館)の開催が予定されているなど、アート業界におけるジェンダーの格差や表象の問題の重要性が改めて認識されるようになってきました。
アートマネージャー・ラボのメンバーはこうした状況を踏まえ、下記3つの展示を実際に鑑賞してきました。今回は企画展のレポート後、近代日本美術史家の吉良智子氏にコメントをいただき、こうした展示のトレンドについてディスカッションを行います。

今回取り上げる展示:
①「性差(ジェンダー)の日本史」、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)、2020年10月6日(火)~12月6日(日)
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/p201006/
②「カナリアが さえずりを 止めるとき」広島市立大学芸術学部CA+Tラボ、Alternative Space CORE、2020年11月6日(金)-11月15日(日)
https://www.canaria-saezuri.ml/
③ゲリラ・ガールズ「Reinventing the “F” word: feminism!」(「F」ワードの再解釈:フェミニズム!)
倉敷芸術科学大学11号館「ZONE」、2020年11月10日~20日
Cafe & Bar KAG、2020年10月28日~11月28日
https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/22798
https://guerrilla-girls.kurabiz.jp/…
後半はZOOM参加者の皆さん限定で、ジェンダー表象の諸問題や、美術史における研究動向についてや、アート業界におけるジェンダー格差問題についてなど、自由に対話する予定です。
どうぞご参加ください。
[開催概要]
日時:2020年12月9日(水)20:00-21:30

[プログラム](予定)
20:00 開会
20:00-20:05 アートマネージャー・ラボ紹介(熊谷薫)
20:05-20:45 企画展レポート(山本功、西田祥子、熊谷薫)
20:45-20:55 吉良智子氏コメント
20:55-21:00 今後に向けて 

▼ゲスト
吉良智子(きら ともこ)
1974年東京都生まれ。2010年千葉大学大学院修了(博士(文学))。
神奈川県立近代美術館非常勤学芸員などを経て、現在日本女子大学学術研究員。
著書に『戦争と女性画家 もうひとつの「近代」美術』(ブリュッケ、2013年。本書において女性史青山なを賞受賞)、『女性画家たちの戦争』(平凡社新書、2015年)。専門は近代日本美術史、ジェンダー史。EGSA JAPAN(芸術におけるジェンダー/セクシュアリティ教育を考える会)においてハラスメントガイドライン(『美術手帖』2021年2月号掲載予定)作成チームに参加。

▼アートマネージャー・ラボとは
アートマネージャーが中心となり、アート関係者の互助ネットワークを作るべく、活動している任意団体です。今回のイベントには、熊谷、西田、山本が参加します。
熊谷 薫(アートマネージャー、事業評価者、ARTLOGY代表)
石幡 愛(アートマネージャー、リサーチャー)
作田 知樹(Arts and Lawファウンダー、文化政策研究者)
西田 祥子(アートマネージャー、一般社団法人ノマドプロダクション理事)
山本 功( TAMENTAI GALLERY代表、合同会社dropIn 業務執行社員)
※Facebookページはこちら
https://www.facebook.com/artmanagerslab

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