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アーティストから見たアート×ビジネス

2020. 10. 30 公開

近年、「アート×ビジネス」を言う言葉をよく聞くようになりました。教養として、企業の社会貢献の一環として、というだけでなく「ビジネスを活性化させる起爆剤」という役割も期待されていることが窺えます。しかしながら、こうした取り組みは、主に企業側からの発信となることが多く、「アート」の視点から語られることはあまりありません。今回は、この「アート×ビジネス」の取り組みを、アーティストの視点から掘り下げます。
企業に籍を置き、自身のアーティスト活動を企業のCSR事業につなげる取り組みを続ける遠藤薫さん、アーティストとして上場企業の部長研修をプロデュースした野口竜平さんをゲストにお招きし、それぞれの活動と企業との関わり方についてお話しいただきます。
アーティストは、企業活動とアーティスト活動をどのようにつないでいるのか。企業と関わったことによる変化、アートだからこそ出来たこと、企業と関わるうえでの課題や展望などについてお話いただきながら、ともに活性化しあえる「アート×ビジネス」のありかたについて考えます。
▼開催概要
期日:10月30日(金)20:00~22:00
配信方法:
YouTube配信(https://www.youtube.com/watch?v=bXv3XeQ5bmE
zoom参加(先着5名まで。要申込)
申込方法:
以下フォームからお申込みください。
https://forms.gle/EMXtXaf6CDHP8fDo8
申込〆切:
2020年10月30日(金)17:00
▼プログラム(予定)
20:00 開会
20:05-20:20 最近のアート×ビジネスについて(西田祥子)
20:20-20:50 事例紹介(野口竜平さん)
20:50-21:20 事例紹介(遠藤薫さん)
21:20-21:45 クロストーク(野口さん×遠藤さん×アートマネージャー・ラボ)
21:45-21:55 質疑応答
21:50-22:00 今後に向けて
22:00 終了
▼話題提供者略歴
遠藤薫
1989年大阪府生まれ、沖縄県立芸術大学工芸専攻染織科卒業。志村ふくみ(紬織, 重要無形文化財保持者)主催、アルスシムラ卒業。世界中のボロ布を集め、修復し、使用することを繰り返すことを始め、主として“工芸”的なるものと“社会”の関わりをテーマに作品を展開する。現在、沖縄芭蕉布の織り手である福島泰宏さん30年来の夢を叶える「Musa balbisiana」プロジェクトを共同実行中。沖縄、ベトナム国境、台湾離島を始め、各国の糸芭蕉(バナナ)のルーツを探すプロジェクトを通して、彼と彼らと私たちの生を見つめ直す。
主な展覧会に「DJもしもしの幽霊について」(AIKOKOgallery、東京、2015年)、「クロニクル、クロニクル!」 (クリエイティブセンター大阪、大阪、2016〜2017年)、「VOCA展2019 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館 佳作受賞、東京、2019年)、「第13回 shiseido art egg」 (資生堂ギャラリーart egg賞受賞、2019、東京)、「OPEN SITE 2019-2020/「藪を暴く」展」(トーキョー・アーツ・アンド・スペース、東京、2020年)、「いのちの裂け目ー布が描き出す近代、青森から」 (国際芸術センター青森、青森、2020年)
野口竜平
1992年うまれ。芸術探検家。
武蔵野美術大学で版画とパフォーマンスアートに触れ、早稲田大学探検部でコンセプチュアルな探検と創造的な登山を経験したことから、制作や表現におけるそれらの親和性を考えるようになる。
〈ニューヨーク方面へヒッチハイク〉〈タイヤひっぱりで台湾を一周〉など、「移動、集合、表現」が渾然となった活動を展開し、2017年からは【”脱システム”な方法での世界への介入×”言語を超えた水準”での記述】を標榜、それを芸術探検と名付ける。現在は、古今東西「漂泊民」の知恵や技術、精神性などをリサーチしつつ、withコロナ時代の芸術探検を思索中。
西田祥子(アートマネージャー・ラボ)
1986年佐賀県生まれ。京都大学文学部美学美術史学専修卒業。2010~2018年ベネッセアートサイト直島において、地域に根差したアートプロジェクトの企画・マネジメントや、ベネッセのコレクション作品の展示企画や作品管理等に携わり、現在はフリーのアートマネージャーとして活動。2019年よりノマドプロダクションに参画。関わった主な企画に、「Exultation is the going」(2020年、BUoY)、「アーティスト in 六区」(2015-16年)、「既憶景―大竹伸朗」(2014年)、「The Scenes-宮本隆司・オラファー・エリアソン」(2014年)、「緑川洋一展」(2013年)(いずれも宮浦ギャラリー六区)、「直島建築+The Naoshima Plan」(2016年、瀬戸内国際芸術祭2016参加企画)など。
▼アートマネージャー・ラボとは
アートマネージャーが中心となり、アート関係者の互助ネットワークを作るべく、活動している任意団体です。有志のメンバーがボランティアで活動しています。
熊谷 薫(アートマネージャー、事業評価者、ARTLOGY代表)
石幡 愛(アートマネージャー、リサーチャー)
作田 知樹(Arts and Lawファウンダー、文化政策研究者)
西田 祥子(アートマネージャー、一般社団法人ノマドプロダクション理事)
山本 功( TAMENTAI GALLERY代表、合同会社dropIn 業務執行社員)
※FBページはこちら
https://www.facebook.com/artmanagerslab